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山の植物をタネから育てる




山には珍しい樹や草の花々が咲いています。それらは、路肩の雑草に紛れ
て隠れるように咲いていたり、一面咲き誇るように群落をつくっています。
また、霧が出れば霞んで浮かぶような風情もあります。

山では、いづれの花の色も鮮やかで辺りの樹や草の色彩にマッチしています。
不自然な色の取り合わせは少なく、「この場所にはこの色」という感じです。

空気が澄んでいて、根が自由に伸びることが出来、見るからに健全に育って
います。不要なものは取り除き、必要最小限度の自然体です。

それは、環境が大きく影響していると思います。温度・湿度・酸素・腐葉土・
陽当りなど、また、土壌の酸性度、水はけ、バクテリアの活動、肥料なども
加味された最適な条件が与えられているからでしょう。

適した場所で棲み分けています。ある場所に有っても、別の場所には全くあり
ません。そこだけに限られてる場合があります。

植物の種子が飛んで来て、その植物の生育条件に合った場所にのみ育つと
いうことで、テリトリーが有るみたいですね。

さて、この山の植物を、自宅などの都会地(平地)で栽培したいと思いません
か? 難しいですが、仮に山と同じ環境を再現できなくても結果的に代替えの
別の方法が有れば良いのではないかと考えます。

180度違った方法でも結果オーライならば良く、山の環境と形は変わっても、
植物の必須の条件を満たすか近づける事は可能なようです。自然への挑戦?
です。

一番のハードルは、山の気温は昼間の温度が高く夜は急激に下がるという寒
暖の差が大きい事です。

それと、酸素を供給するホカホカの腐葉土、その植物に合った適当な湿度など
ですが、山の環境を再現するのではなく、植物を都会地の環境に合わせること
で実現できそうです。唯一可能と思われるのは、種子からの実生栽培です。

山で咲き誇る花達と同じと言うわけには行きませんが、山の植物を身近に鑑賞
する事は出来ます。

都会地の環境に徐々に慣らして行く方法です。発芽して幼苗になり時間を経て
開花時期を向かえるまでの期間、順応させるのです。

この方法ならば、難しい・珍しい、世界の植物を栽培することは可能です。以下、
自分がやっている実生栽培について説明して行きたいと思います。


■ 実 生 栽 培 ■


種を播いて育てるのは、それほど面倒ではありません。コツさえ覚えてしまえば
案外簡単です。毎年決まった時期に種を播いて、その繰り返しです。

去年播いた種の苗、2年前、3年前、4年前の苗達がどれだけ生長していくか、
生長過程は面白いものです。

開花までは長く感じます。それでも、植物の種類によって開花までの年数は異なり
ますが、開花時期になればその後は毎日楽しめます。

「実生」の方法には、用土の種類や加温、無加温など色々な方法はありますが、
水苔単用、無加温のやり方で、これから順を追って説明します。



  
種まきの準備

 用意するもの:
           1. .種子
           2. 種を播く容器(播種床)
           3. .水苔(みずごけ)
           4. ふるい(細かい目の網)
           5. ラベル(鉛筆かマジックペンで書く)
           6. ジョウロ
           7. ピンセット



3.水苔(みずごけ)

水苔は量販店や園芸店で売ってます。最初は少し播く程度なら小袋で充分だと思
います。細かくした水苔をバケツなどの容器に必要量入れ水を充分含ませます。
そして、ベタベタにしたものを播種床に均一に盛って上から板などで押し付けて
水平にならします。(これで播種床は完成)


4.ふるい(細かい目の網)

篩(ふるい)に水苔を手で擦り付け粉砕します。

ミキサーを利用すると能率的です。(種子が少量ならば目の細かい網で良い)
ちなみに、ミキサーはリサイクルショップ等で安く手に入ります。


5.6.7.ラベル(鉛筆かマジックペンで書く)・ジョウロ・ピンセット

複数の種子を播種するときにラベルは必要です。何の苗か行方不明?や混同
して判らなくなります。何年何月に播いたかなどの記録、目印です。

ピンセットは、苗はしばらくは小さいので移植などの時に有ると便利です。




トレイ(約高さ8cm) にタネを播いて1ヶ月位の状態です。
種まきの容器は、少量なら平鉢でも良いし、稲の苗用の
高さ3cm位のトレイでもOKです。


■ 種 ま き ■


 数品種播く場合は、隣同士の品種が後で混同しやすいので是非ラベルを差して
区別しておきましょう。(小さな種子はクシャミをしても何処かへ飛んで行ってしまいま
すし、水やりの時に種が流れて行方不明になってしまいます。) 水は噴霧器のような
目の細かいもので繰り返しユックリやると良いです。

また、数種播く場合は、どうしても品種が混同しますので、慣れてきたら新芽の葉の
特徴を想定して、違う種類同士を互い違いに播けば新葉が展開したとき に判別で
きます。

品種別に区分して領域を作り、爪楊枝などを水苔に差して仕切をしておきます。
種を播いてから、環境条件にもよりますが約1ヶ月位で発芽します。最初は、 比較
的、耐暑性のある丈夫と言われる種類を播いてみましょう。


 種子は、どんな品種でも全部ラテン語表記になっており世界共通、どこでも学名
(ラテン語)で調べれば通じます。何処にでも有る、簡単に手に入るものよりも やっと
手に入れた種子の方が楽しいし期待感が大きいです。

枯れても育てるのが面白いということで、難物と言われている品種に敢て挑戦しては
どうでしょう。うまく育ったときの喜びに、格段の差が有ると思います。

滅多に有りませんが、実生」で 「斑入り葉」 のものが発芽する時があります。貴重な
存在ですが概して弱いみたいです。ただ、同じような斑入りを増やす為には、挿し木か
接ぎ木でないと維持できません。斑入りを育てて花を咲かせ、種子を採って播いたと
しても斑入りが発芽する可能性はほとんど無いようです。突然変異ということですね。
この辺の事はよく解らないです。

 余談ですが、発芽に関しては何か自然界の法則みたいなものが有るようです。生育
について強いとか弱いとか言われている種類で、発芽の量が違うみたいなのです。
強健種は普通に発芽しますが、環境に敏感なのか、弱いと言われている種類は偶然
かも知れませんが何故か多量に発芽します。

「僅かでも生き残りを賭けた確率」という事なのでしょうか。ただ、中には弱いと言われて
いる植物でも少ししか発芽しないものも有ります。温度、空中湿度、水分量を、敏感
に察知しているかも知れません。

それは生き残り確率で、環境が違う為に躊躇したものか、一か八か子孫繁栄のために
少数で頑張っている?考えても答えは無さそうなので止めておきます。








 







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