園芸・渓流釣り・温泉

体力不足と気力不足



わずかな上り下りでも荷が重くて身体にこたえる。少し歩いては休み、また、
歩いては休みの連続で、真夏の直射日光を浴びて汗が吹き出してくる。 
木陰の沢筋でしばらく休むことにした。

ふと気が付くと、水平道の行く手から二人連れが歩いて来るのが見えた。
軽装の男女、なんでこんな所を歩いているのか不思議に思えた。近づくと男は
普通の知らない人だったが女の人は何処かで見たような感じの人だった。
無言で通り過ぎて行った。

普通は「こんにちは」とかなんとか声を掛けるものだが、何か事情があるのかも
知れない。こっちも、この時は話し掛ける気の余裕はなかった。女の人は一見
綺麗な感じの人だった。


また、歩き出したが体力の消耗が激しく、この調子では行けても「十字峡」
までがやっとで、とても目的の「東谷」までは大変だと思った。「白竜峡」の
辺りで引き返そうと考えていた。


ここまで来て残念だが仕方ない。またの機会、来年にまた来ようと決めて引き
返す事にした。前にも書いたが、決めて実行するのも速いが、あきらめて次に
期待をかけるのは、もっと速い。人並みの根性が無いらしい。


帰り道に、先程すれ違った二人連れ一方の女の人が誰だったのか?そんな事
を考えながら歩いていた。

だいたい、一人で山道を歩いていると訳もなくいろいろな事を考えているもので
ある。無心でただひたすら目的に向かっているように見えるかもしれないが、
自分は余計なことに気を使っているから、より以上にくたびれるようだ。


「思い出した!」

あの女の人は確か、時代劇の女優で、名は知らないが割と綺麗な俳優だった
事を思い出したのである。人違いかも知れないが、あの二人は時間的に「十字峡」
まで行っての帰りのように思えた。

その時は、「女優とマネイジャーの道ならぬ山行き」そんな事を想像しながら
歩いたのを覚えている。

今考えると辻褄が合わない。可笑しい。なんで、そのシチュエーションが「十字峡」
なのか? 単なる淫らな想像だったようである。


大石の崩れた歩きずらいガレ場を通過した。重い荷を背負っているから慎重に歩
かないと危ない。もう少しで黒四ダム駅だ。



今年も、「東谷」まで行けなかった。一年に一度の機会だから、また来年のお盆休
みに来ることになる。釣行のやり直し、「楽しみの先延ばし」ということになった。 



 












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